プロバイダのTCP性能
last update 2012/08/06
現在サービスを提供しているいくつかのプロバイダのTCP性能をミラクルで測定し、グラフにしてみました。プロバイダ毎に色分けしてあります。
一つ目のグラフはTCP性能を、二つ目のグラフはTCP再送率を示したものです。
この二つのグラフを並べてみると、プロバイダ毎にかなり違いがあるのが分かります。もし仮にほぼ同じ料金を支払っているプロバイダの間にこれだけの差があったとしたら、皆さんはどう思いますか?
TCP性能というのは簡単に言えば時間あたりでどのくらいのデータを送信先に届ける事ができたかを表していて、ドットが高い位置にあればあるほど性能が良いという事になります。同じ色のドットが上下でばらつきがあるという事は、その時その時で発揮できる性能がマチマチである事を表しています。逆に、同じくらいの高さに集まっていればそれは概ねTCP性能が同じくらいで保たれているという事です。
TCP再送率は、一回のデータ送信の際にどれだけ同じデータを送りなおしたかを表すものです。データを送る際には欠けたデータを再送信して受信先でデータが揃うようにするので、再送率を見れば途中でデータ落ちがどれだけ発生したのかを読み取る事ができます。TCP再送率は、低い方がデータ落ちが少なく優秀である、と言う事ができるでしょう。
従来、WEB上で提供されているスピードテストと、ミラクルの計測の違いについて興味をお持ちの方は、Serviceのページをご参照ください。